福岡空港そばの巨大廃墟
こんにちは、珍スポの達人です。
今回紹介するのは
福岡市博多区の隣、志免町にある高さ47.6mの巨大な廃墟。
その名も旧志免鉱業所竪坑櫓(きゅうしめこうぎょうしょたてこうやぐら)です。
47.6mというのは、15階建てのビルに匹敵する高さですね。

九州には炭坑跡が各地に残されていますが、
圧倒的な迫力と造形美を誇る「旧志免鉱業所竪坑櫓」は
九州を代表する廃墟と言っても過言ではないでしょう。
しかも福岡空港からバスで20分ほどという、
非常にアクセスしやすい場所にあります。
「旧志免鉱業所竪坑櫓」は太平洋戦争開戦と同じ
1941年に着工し、2年後の1943年に完成しました。
石炭を大量に必要とした第二次世界大戦当時、
より深い層の石炭を採掘するために建設されたのもので、
この櫓の下には430mにおよぶ竪坑(垂直に掘りさげた坑道)があります。
そこへケージと呼ばれる箱を使って坑員を下ろし、
掘り出した石灰を地上へ運ぶ巨大エレベーターのような建物が
この竪坑櫓でした。
最盛期には従業員6000人、
年間50万トンの石炭が生産されたといいます。
しかしエネルギーの主役は石炭から石油へと移行し、
東京オリンピックが開催された1964年、
炭坑は静かにその歴史に幕を閉じました。

この竪坑櫓は世界的に見ても貴重で、
終戦前に作られたワインディングタワー(巻き上げ式)の
竪坑櫓として現存しているのは、
志免、ベルギーのブレニー、中国の撫順の
3カ所だけと言われています。
2009年12月8日には国の重要文化財に指定されました。
かつて日本の近代化を支えた竪坑櫓。
現在、竪坑櫓の隣にはゲートボール場や
幼児向けの遊具が設置された公園があり、
市民の憩いの場となっていることがわかります。
今は静かにそびえ立つ廃墟を眺めながら、
労働者たちで賑わっていた栄華の時代に思いを馳せてみるのもいいですね。

また櫓の背後には「ボタ山」があります。
ボタ山とは炭鉱から掘り出された土や使い物にならない質の悪い石炭を積み上げてできた山のこと。
山肌を見ると、石炭のかけらがところどころに落ちていて、
普通の山とは違った質感であることがわかります。


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スポット情報・アクセス
・訪問スポット:旧志免鉱業所竪坑櫓
・住所:福岡県糟屋郡志免町大字志免495番地3(Googleマップで開く)
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