島根に宇宙船が不時着!?隕石が生んだ30億円の狂騒

以前、島根県雲南市にある“ヤマタノオロチ”をモチーフにした珍建築「雲南市加茂文化ホール ラメール」を紹介しましたが、島根にはもう1つ、とんでもない建物が存在します。
それが今回紹介する「メテオプラザ」です。

海辺に突如現れる、謎の近未来建築
巨大すぎて対岸からでないと全景が収まらないのですが、まず目に飛び込んでくるのが、屋根の上に鎮座する巨大な楕円体。そして、その横にそびえ立つ白い円錐の塔です。

背後に広がる島根の穏やかな山々とは、驚くほど馴染んでいません。
完全に宇宙船が不時着したような違和感。島根出身の建築家・高松伸氏による設計ですが、この“なんでここに建てた感”こそが、珍建築の醍醐味です。

ここは「メテオプラザ」という、隠岐諸島と本土を結ぶフェリーターミナルを中核とした複合施設。サウナ・浴場やリラックスルームも完備しています。しかし、ただのターミナルではありません。目玉は隕石を展示する「メテオミュージアム」です。
実はここ、一歩間違えれば「平成バブル遺産」になりかねない危うさを秘めています。
館内のレストランは閉店、多目的ホールも現在は利用中止。美保関町の人口減少というシビアな現実を突きつけられますが、それゆえに漂う「少し寂れたSF感」がマニアの心をくすぐります。

きっかけは、“宇宙からの贈り物”
1992年12月。
美保関に住む松本さん宅へ、重さ6.5kgの隕石が落下しました。
突然の“宇宙からの贈り物”に町は騒然。
連日、多くの見物客や報道陣が押し寄せたそうです。
その様子を見て自治体は考えます。
「これは観光資源になるぞ」と。
そしてなんと、わずか4年後の1996年にメテオプラザが完成します。
設計は島根出身の建築家・高松伸。総工費は約30億円。
行動が早い!
あの屋根の巨大な楕円は、隕石をモチーフにしていたわけですね。
ミュージアム内部へ
ということで、館内へ。
まず迎えてくれたのは、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型。
……なのですが、これが妙に「文化祭の巨大工作」のような親しみやすい質感なんです。
外観にあれほど予算をかけたのに、展示物は急にアットホーム。予算を使い切ってしまったんでしょうか(笑)。このギャップこそが地方博物館の魅力です。ちなみに、シアター映像の制作はあの「手塚プロダクション」が担当しているという、意外な豪華さも潜んでいます。


6100万年宇宙を旅した「美保関隕石」
そして、いよいよ主役の登場です。
展示ケースは外観の円柱デザインとリンクしており、非常にスタイリッシュ。


こちらが「美保関隕石」。



長さ約25cm、幅14cm、厚さ10cm。
重さは6.5kg。
見た目は普通の石なんですが、「6100万年もの間、宇宙空間を漂っていた」と聞くと、一気に神秘性が増しますね。
館内には、隕石落下当時の資料展示も充実しています。
中には松本さん宅の建築模型も。
隕石は屋根を突き破り、1階の床下まで到達したそうです。
しかも当日は雷雨。
松本さんは最初、「雷が落ちた」と思ったとか。
そりゃそうですよね。
人生で「隕石が落ちたかも」って発想になる人、普通はいません。
実際の落下地点へ行ってみた
メテオプラザから車で5分ほどの「惣津海岸」には、実際に隕石が落ちた松本さん宅があります。敷地の片隅にはモニュメントが設置され、今でもひっそりとロマンを伝えています。


ただの石が、宇宙から来たというだけでこれほど人を熱狂させ、30億円の巨大施設を建てさせてしまう。隕石の持つパワーを再確認しました。
まとめ:島根で宇宙を感じる珍スポット
- 本物の隕石
- サウナ・浴場&リラックスルーム
- フェリーターミナル
- 高松伸の近未来建築
「山陰の風景にまったく馴染まない宇宙船」を眺めながら、宇宙の神秘に思いを馳せる……。
島根観光のルートに、ぜひこの刺激的なスポットを加えてみてください。
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スポット情報・アクセス
・訪問スポット:メテオプラザ(公式サイト)
・住所:島根県松江市美保関町七類3246-1(Googleマップで開く)
・全国珍スポMAP(珍建築などジャンル別に絞り込みできます)


