福島で宇宙人に会える!? 日本唯一の研究所・UFOふれあい館

福島県福島市飯野町にある「千貫森公園」。
緑豊かな公園の中に、ひときわ異彩を放つ施設があります。
その名も「UFOふれあい館」。

1992年に開館したこの施設は、UFOや宇宙人に関する資料・展示を集めた、日本で唯一の本格的なUFO専門のミュージアムです。「なぜ福島にUFO?」と思うかもしれませんが、実はここ千貫森は古くからUFOの目撃情報が絶えない「謎の山」として知られる場所。
今回は、昭和のオカルト文化とB級ロマンがぎっしり詰まったUFOふれあい館と千貫森の頂上までを実際に歩いてみました。
1億円の「ふるさと創生事業」で誕生したUFO施設
UFOふれあい館誕生の大きなきっかけとなったのが、1988〜1989年に全国の自治体へ1億円が交付された「ふるさと創生事業」です。
これは全国の市区町村に1億円を交付するという、当時話題になった地方活性化事業。
飯野町はこの資金を投入し、地元のUFO伝説を使った町おこしとして「UFOふれあい館」を建設しました。
全国でさまざまな「1億円の使い方」が物議を醸した中で、30年以上が経過した今なお全国からB級カルチャーファンやオカルト好きを惹きつけ続けている意味で、「ふるさと創生事業の数少ない成功例」と言えるでしょう。
UFO研究の第一人者・荒井欣一の貴重なコレクション
館内に入ってみると、まず目に飛び込んでくるのが大量のUFO関連書籍。
これらは、UFO研究家として知られた故荒井欣一さんから寄贈されたコレクションです。
荒井さんは1955年に「日本空飛ぶ円盤研究会」を結成した人物。
日本におけるUFO研究の草創期から活動しており、三島由紀夫や星新一なども会員だったことで知られています。
館内には、そんな荒井さんが長年にわたって収集した資料が並び、UFO研究の歴史を感じさせます。


また、ピクトグラムまで宇宙人風にアレンジされたトイレなど、細部のディテールにも遊び心があふれています。


昭和のテーマパーク感あふれる「ミステリーゾーン」
館内を進むと「ミステリーゾーン」と書かれたエリアが現れます。
薄暗い通路を進んでいくと、どこかお化け屋敷のような雰囲気。
途中には、今ではすっかり見かけなくなったテレビデオも置かれており、妙に時代を感じさせます。
中を進んでいくと、突然ブザーが鳴り響き、暗闇の中に宇宙人が姿を現しました。
UFO施設なのだから当然といえば当然なのですが、暗闇から突然現れるので結構びっくりします。
このあたりの演出も、昭和のテーマパークを思わせる味わいがあります。
UFO写真からCIA秘密文書まで! 約3000点の資料
ミステリーゾーンを抜けると、メインの展示エリアへ。
ここには世界中で撮影されたUFOの写真パネルをはじめ、西暦989年に記された日本初(?)の空飛ぶ円盤の記録(「3個の円盤が天空に現われ、やがてひとつに合体した」)、さらには「CIAの秘密文書」の展示まで、約3,000点に及ぶ膨大な資料が並びます。








展示室の奥には、1952年にアメリカで目撃されたという「フラットウッズ・モンスター」などを模した宇宙人人形との記念撮影コーナーも。まさに昭和の特撮やオカルト雑誌の世界へタイムスリップしたかのような空間です。



「ムー」編集長が所長を務めるUFOふれあい館
館内には、当然のようにオカルト雑誌の代名詞ともいえる「月刊ムー」も置かれています。
実は2021年に、UFOふれあい館内に設立された「UFO研究所」の所長に「月刊ムー」の三上丈晴編集長が就任。日本を代表するオカルト誌と、UFO関連施設がタッグを組んでいるというだけで、ファンにとってはたまらない聖地です。


不定期で三上さんと行くミステリーツアーが開催されているので、興味がある人は訪問前にイベント情報をチェックしてみるのがおすすめです。
さらに、この施設にはなぜか展望風呂まであります。
UFO資料館で宇宙人を見たあとに、風呂に入って安達太良連峰を眺める――。この振り幅も、UFOふれあい館ならではです。
山頂の「UFOコンタクトデッキ」で宇宙人と交信?
ふれあい館のすぐ脇からは、標高462mの千貫森山頂へと続く「UFO道」という絶妙なネーミングの登山道が伸びています。
ちなみにこの千貫森は、「磁場が狂って方位磁針がまともに機能しない」という噂もある磁気異常の山。このミステリアスな現象もまた、UFOが飛来する理由の1つとして語られています。
遊歩道のところどころに宇宙人オブジェが配置されており、ハイキング気分で20分ほど登っていくと、山頂に到着。そこに鎮座するのが、通信基地のようにも見える「UFOコンタクトデッキ」です。




このコンタクトデッキで
「ベントラーベントラースペースピープル ここはいいのまち」
という合言葉を3回唱えると宇宙人が現れる……とされています。
せっかくなので試してみてもいいかもしれません。
宇宙人が現れるかどうかはさておき、山頂からの眺望は抜群。
周辺の山々や福島盆地が見渡せる絶景スポットで、ここまで登ってきた甲斐があります。

まとめ|昭和オカルト文化がそのまま残る珍スポット
UFOふれあい館は、昭和のUFOブームやオカルト文化、B級テーマパーク的な演出、そして千貫森そのものにまつわる不思議な伝説までが一体となった、非常に個性的な珍スポットでした。
館内に並ぶ大量の資料や宇宙人の展示はもちろん、ミステリーゾーンやUFOコンタクトデッキなど、見どころは盛りだくさん。特に、1990年代に誕生した施設が30年以上にわたって現役で残っているという点も興味深いところです。
福島を訪れる機会があれば、ぜひ千貫森まで足を伸ばしてみてください。
もしかすると、あなたも宇宙人に遭遇できるかもしれません。
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スポット情報・アクセス
・訪問スポット:UFOふれあい館(外部リンク:公式サイト)
・住所:福島県福島市飯野町青木小手神森1-299(Googleマップで開く)
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